アルカリ洗浄剤に使用されるアルカリ剤

アルカリ剤 5%水溶液 適用
全アルカリ度 活性アルカリ度 pH 表面張力
苛性ソーダ
(NaOH)
77.1 76.1 12.8 46.2 同一濃度でアルカリ中最もpHが大きいので、最も安価なアルカリ供給源として洗浄剤に配合されてる。 市販工業用の純度は97-98%で残部は炭酸ソーダ。
炭酸ソーダ
(Na2CO3)
60.9 38.7 11.2 48.2 一般にはソーダ灰と呼ばれ、10分子の結晶水を含んだものを洗濯ソーダと呼び、 鹸化性はほとんどないが、油脂を膨潤しpHの調整作用がある。
三リン酸ソーダ
(Ma3PO4・12H2O)
18.9 10.4 11.2 60.9 湿潤作用があり、pH高い割にアルミや亜鉛を侵さないので、非鉄金属用洗浄剤に配合され、 硬水軟化作用があるので、水質の悪い地方での使用が適当である。
ピロリン酸ソーダ
(Na4P2O7・10H2O)
15.0 5.2 9.2 64.4
上に同じ

オルソ珪酸ソーダ
(Na4SiO4)
48.1 46.1 12.6 51.5 NaOHに次いでpHが高く鹸化、浸透、乳化力が大きく、 懸濁物質による洗浄力が高いので単一水溶液でも優れた洗浄液として使用される。
メタ珪酸ソーダ
(Na2SiO3・5H2O)
29.2 28.0 11.4 52.9 湿潤乳化作用良好で、鹸化性もあり、コロイド状の懸濁物質が物理的に汚れの除去を助けるので配合される。

メタルクリーナーA 46.2 28.9 - 38.5 特にアルカリ洗浄用として製造されたもので、そのまま水に希釈して用いられる。
メタルクリーナーB 50.5 26.8 - 38.5

  

        ←前ページへ(一般めっき浴のツキマワリ)     →次ページへ(各種亜鉛めっき浴の電流効率)
     
        ・めっき関連データ集 TOPへ