Summary

生い立ち

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環境科学研究所は、東京都の補助金を受けて昭和47年9月に公害研究所として設立。 当時の社会的な公害防止を背景として、めっき排水の自主管理のため事業所のめっき排水の 定期的分析を主軸として、各種作業環境測定、スラッジ分析等の分析、公害防止のための施設管理、 排水処理技術の研究、相談、指導などを組合員に実施して来ました。 その後の時代の変遷にともない昭和62年5月環境科学研究所に改称し、現在に至っています。

実績及び目的

環境科学研究所は長期に渡り環境分析を行っている機関で環境計量士が分析を担当して 正確な分析を行い排水基準値を超えた場合は直ちに連絡して適正な排水処理方法や指導を行っております。 また作業環境測定を行っています。

このように環境科学研究所は貴方の企業が排水処理や作業環境について 排水基準値を守ることの手助けのできる機関であると同時にめっきの品質評価もすることができます。 これからの物作りはリサイクルを中心にした環境に優しいことが求められています。

環境に優しいめっき業として、未来に通じる企業になりうるように環境科学研究所は支援します。

環境分析の必要性

めっきはハイテクに囲まれた現在の生活を維持するために不可欠な技術です。

その理由は、現在の生活で使用されている電気製品、自動車、加工機械、建築物などは、 金属、プラスチック、セラミックスなど材料だけでは作ることはできません。 これらの材料によって作られた物に新たな機能として装飾性、耐食性、耐摩耗性、電気的特性、 磁性などを与えることにより作られています。 このような加工を多量で安価に生産できる技術としてめっき技術以外の方法は見あたりません。 よって、この技術無くして現在の生活を行うことは、困難です。

このように優れた技術であるめっきですが、多くの金属と薬品を使用するために、 そのままの状態では環境が良いとは言えません。 そこで良好な作業環境と自然環境が維持するのにめっき工程から排出される 金属イオンや薬品の排出量について排水基準と作業環境基準を守るための排水処理や 排ガス処理がなされています。

その結果、排水中の金属イオンは金属水酸化物(スラッジ)として処理がなされています。

めっき企業においては、排水処理装置が設置されており、これの装置によりめっき工程からの金属イオン、 薬品は排水基準以下に処理がなされているのは当然ですが、これに排水基準が守られているか、 否かをめっき企業自身での管理と環境計量士による分析とが義務づけらています。

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業務内容

東京都鍍金工業組合環境科学研究所では、適正な排水処理がなされているか、 また、スラッジの最終処分を行う際に義務づけられている分析を行っております。

排水分析

全シアン、シアン錯塩、クロム、六価クロム、銅、亜鉛、鉛、鉄、カドミウム、金、銀、 ニッケル、マンガン、セレン、水銀、フッ素、ヒ素、全リン、全窒素、有機リン、アルキル水銀、 有機塩素化合物としてトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエタン、 ジクロロメタン、ベンゼン、四塩化炭素等およびPCB、COD、SS、BOD、油分などです。

スラッジの分析

溶出試験と含有試験について全シアンと6価クロム、鉛、カドミウム、水銀、油分、銅、 亜鉛、金、銀、ニッケル、鉄、マンガン、セレン、ヒ素、フッ素、 有機塩素化合物(トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエタン、 ジクロロメタン、四塩化炭素)ベンゼン、有機リン、アルキル水銀、PCBなどです。

作業環境測定及び大気環境の測定

めっき業は各種有害物質を使用しています。 法律により従業員が安心して働けるために基準値以内の環境を維持することと 大気汚染物質の基準値が決められ、それを守ることが義務づけられております。

環境科学研究所は、作業環境測定機関として登録されており作業環境測定士が 基準値以内で作業がなされているか、作業環境測定を実施しています。

有害大気汚染物質の測定は、工場の排出口及び敷地境界線で有害大気汚染物質である テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロメタン、六価クロム化合物、 ニッケル及びその化合物などの測定を行います。

土壌汚染物質の測定

土壌中に含まれているカドミウム、全シアン、有機リン、鉛、六価クロム、ヒ素、 総水銀、アルキル水銀、ジクロロメタン、PCB、四塩化炭素、トリクロロエチレン、 トリクロロエタン、テトラクロロエチレン、ベンゼン、セレンなどの溶出試験を行います。

委託試験

めっき製品の機能を評価する試験を行っています。

耐食性試験として、中性塩水噴霧サイクル試験、湿潤試験(50℃まで)などの方法ができます。
厚さ試験として顕微鏡式、電解式、蛍光X線式、渦電流式、磁力式などの方法ができます。
組成成分として蛍光X線分析装置があり、表面観察にはマイクロスコープがあります。
その他の試験として密着性試験、硬さ試験、表面粗さ試験、耐摩耗性試験などの方法ができます。

以上の内容の業務の手伝いを環境科学研究所は行っております。